方丈記より - 藤庵の日記(茶の湯その他) teaceremonytouan

一椀のお茶を通して直心の交わりをいたしたいと願っています。手持ちの茶道具のほとんどは手づからのもので名物とか高価な道具はございません。丿貫の様な極侘びの茶です。お楽しみいただければ幸いです。ブログの記事には茶の湯の他日々の事など自ら記録として書き留めている事柄もございます。

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藤庵 teaceremonytouan

Author:藤庵 teaceremonytouan
茶の湯に関係することを主に書いてます。
「茶の湯は総合芸術」と言われますが、その意味は、僕はいろんな書画、陶芸工芸の貴重な作品をありがたく使用させていただいてるという謙虚な姿勢が必要だと思います。
このほか、自作の日本画や工芸作品、またアクアリウムなども掲載しています。

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方丈記より

「方丈記」より「ゆく川の流れは」が有名な方丈記ですが、「日野山の閑居」の段がとても興味深いですね。


「藤(当時の葛)の衣、麻の衾、得るにしたがいて肌を隠し野辺のおはぎ、峰の木の実、僅かに命をつぐばかりなり。


人に交はらぜば、姿を恥づる悔いもなし」


現代語意訳
「葛の粗末な着物、麻布の夜具何でも手に入ったものを着れば良い。


野のよめな、山の木の実それでも命を繋ぐ事は出来る。


他人と交際しないので、みすぼらしい姿を人前に晒す事も無い。」








高校の古典で学習しますが、文法ばかり追うだけで作者鴨長明の訴えたかった事が、名誉やカネを得るべく受験戦争で競争社会の勝者になるべく突き進んでる高校生の若者に真意は伝わるのだろうか?


鴨長明が亡くなった64歳を超えた私には彼の気持ちにとても同感出来ます。
ある意味こう言う生活が出来たら一番幸せなのだと。つくづく思います。
日本人は古来より隠遁生活にあこがれが強い事は事実です。
イエズス会の宣教師通訳師で「日本教会史」を書いたジョアンロドリゲスも日本人は隠遁生活を好むと指摘してます。また、陶淵明の帰去来辞も好まれてます。清貧に生きた良寛も慕われてます。


ニンゲンは一人で暮らすには寂しさが募るけど、かと言って人と交われば余計な事で心にさざなみが起きる。
たとえ今この時、家族に囲まれて幸せと思っていても、片割れが先に亡くなるかも知れません。愛する子供や孫も先立つかも。
所詮、ニンゲンハヒトリだと思う。
また大金持ちになって、宇宙旅行をしても、それが一体どれほどの幸せなのか?儚い事つきやしないか?


そう言う意味で、あらゆる事から、一切解放されて生きられる事は一番幸せだと思います。