小間の釣り釜 - 藤庵の日記(茶の湯その他) teaceremonytouan

一椀のお茶を通して直心の交わりをいたしたいと願っています。手持ちの茶道具のほとんどは手づからのもので名物とか高価な道具はございません。丿貫の様な極侘びの茶です。お楽しみいただければ幸いです。ブログの記事には茶の湯の他日々の事など自ら記録として書き留めている事柄もございます。

プロフィール

藤庵 teaceremonytouan

Author:藤庵 teaceremonytouan
茶の湯に関係することを主に書いてます。
「茶の湯は総合芸術」と言われますが、その意味は、僕はいろんな書画、陶芸工芸の貴重な作品をありがたく使用させていただいてるという謙虚な姿勢が必要だと思います。
このほか、自作の日本画や工芸作品、またアクアリウムなども掲載しています。

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小間の釣り釜

「茶道筌蹄の記述の中には、今では消えてしまった点前作法や今と違う扱い方など新しい発見がいろいろあります。中柱のある座敷では鎖や自在は使わないと有ります。これは今も小間の台目席で釣り釜をする事はありません。稲垣休叟は、これに注をつけて、中柱のある茶室で自在は使わないと小庵が言った、と記しています。自在や鎖は、茶室が囲炉裏の間から発展した事を考えると、小間であれ広間であれ使って構わないと言うのが古い伝承でしょう。しかし如心斎は「極侘ハ格別」とあります。つまり大わびの茶人には、こうしたルールは適当しない、と言う事です。大侘びになれば、一切の作法や心得を超越した存在ですからそれにとらわれる必要はありません。それであればこそ大侘び、極侘びです。中柱のある台目席でも不定形の囲いでも、自在で釜を釣って一向に差し支え無い、と言うわけです。」
表千家機関紙同門 平成21年5月 千家人物散歩 熊倉功夫氏