「これらがそれぞれの家庭の味であり、言い換えればおふくろの味で有る。料理の定番はこんなところにあり、そしてその家のおふくろの味を持って成すのが茶の湯の食事の原点にある。手造りの持てなしである。ところが様々な理由から近年は手造りは粗末なものであって、料理人を呼んでもてなすのが垢抜けした厚いもてなしと考える様になってしまった。
かつては、料理人であってもその亭主と相談してその家庭の味に近づけて出すように心掛けたと言う。
勿論、表千家家元の茶事の料理はご存知のように柿伝である。家元では当然家庭料理というわけにはいかないので、家元の指導のもとでその意向を充分体得してそれに合致した料理にしている。
今日の世間の料理は料理人主導で、目新しいものを狙ったのが良い持てなし料理だと思われている。」
平成14年4月 機関紙同門 茶道基礎講座より (記事記載者名無し)
かつては、料理人であってもその亭主と相談してその家庭の味に近づけて出すように心掛けたと言う。
勿論、表千家家元の茶事の料理はご存知のように柿伝である。家元では当然家庭料理というわけにはいかないので、家元の指導のもとでその意向を充分体得してそれに合致した料理にしている。
今日の世間の料理は料理人主導で、目新しいものを狙ったのが良い持てなし料理だと思われている。」
平成14年4月 機関紙同門 茶道基礎講座より (記事記載者名無し)