茶話指月集より その2
記憶に残った話のみ


●桜の御所近衛信尋公が宗旦へ茶油所望の御成で。
宗旦は小間でもてなし常の通り茶碗で差し出したところ、公が「台天目にては、いずれの人へ茶をまいらすするぞ」と御尋ね有れば、宗旦、御所の様なる貴人へ進上申し候。されどもかかる小庵面白く思召まして御成あそばるるにより、わざと常人のごとくもてなし奉るにて候」と。
昔は四畳半に台子飾って茶の湯しましたがこの様な小座敷には台子は取り合いません。書院に台子が飾ってあります。後程そちらへお移りいただけば台天目でお茶を差し上げましょう。と答えた。
公はもっともな事だと思われ、ご機嫌良くお茶を飲んで帰られたという事だ。
尚この話は、本阿弥行状記にも同様の事が書かれてます。「中村昌生著茶室の研究292ページ」
●「常釜」のたしなみ
宗易がある茶人に「常に釜を仕掛けなさい。晩に誰かが立ち寄るかも知れないから」とおっしゃいました。
●朝顔茶会
遠州の頃から露地には花を植えない様になった。
●茶の工夫と利休の見識
「又、床に掛かる釣り舟の折れ釘も落としかけの外に打つなり、内に釣りて、いづくより下るやと見ゆるは是もあやつりて悪ししと言う、聞人皆心する也」
●茶の湯は目立たず事少なに
利休、茶の湯で、とかく作為や目立った道具組み、点前などで人目を引こうと思いがちだがそれをいましめている。
利休の点前はいつ始まっていつ終わったのか判らない程であった言われるが、その様な茶の湯の在り方を良しとした。
記憶に残った話のみ


●桜の御所近衛信尋公が宗旦へ茶油所望の御成で。
宗旦は小間でもてなし常の通り茶碗で差し出したところ、公が「台天目にては、いずれの人へ茶をまいらすするぞ」と御尋ね有れば、宗旦、御所の様なる貴人へ進上申し候。されどもかかる小庵面白く思召まして御成あそばるるにより、わざと常人のごとくもてなし奉るにて候」と。
昔は四畳半に台子飾って茶の湯しましたがこの様な小座敷には台子は取り合いません。書院に台子が飾ってあります。後程そちらへお移りいただけば台天目でお茶を差し上げましょう。と答えた。
公はもっともな事だと思われ、ご機嫌良くお茶を飲んで帰られたという事だ。
尚この話は、本阿弥行状記にも同様の事が書かれてます。「中村昌生著茶室の研究292ページ」
●「常釜」のたしなみ
宗易がある茶人に「常に釜を仕掛けなさい。晩に誰かが立ち寄るかも知れないから」とおっしゃいました。
●朝顔茶会
遠州の頃から露地には花を植えない様になった。
●茶の工夫と利休の見識
「又、床に掛かる釣り舟の折れ釘も落としかけの外に打つなり、内に釣りて、いづくより下るやと見ゆるは是もあやつりて悪ししと言う、聞人皆心する也」
●茶の湯は目立たず事少なに
利休、茶の湯で、とかく作為や目立った道具組み、点前などで人目を引こうと思いがちだがそれをいましめている。
利休の点前はいつ始まっていつ終わったのか判らない程であった言われるが、その様な茶の湯の在り方を良しとした。