
「松屋会期(永禄6年1月11日)」茶話指月集からちょっと横に外れて。
NHK大河ドラマと連動(笑)。
10日の日曜日「麒麟が来る」では、いよいよ松永久秀が平蜘蛛釜と心中ですね。
松屋会期にはその14年前に久秀亭主で開催した茶会の事が書かれてました♪
●原文
於多門山御茶湯 主人松永弾正殿
御床ノ上、軸ハツレに長盆に二つ置きなり、ツクモ金蘭ノ袋に入、袋の浅黄、松本天目(中略)台子四組(中略)平蜘蛛釜、、、
●大意
松永久秀が多門山にて茶会をひらく。茶入ツクモ茄子(現在は静嘉堂文庫所蔵)。台子(水指、柄杓立、建水、風炉に置かれた平蜘蛛釜)の四点飾り。
茶は宇治森園製の最高級の別儀。
●当時、久秀53歳。凄いですね♪
ツクモ茄子(南宗から元時代)は当初は三代将軍足利義満が所持していたもので、足利幕府に近かった久秀の手に渡ったとされてます。
ツクモ茄子は、その後信長の名物狩にあい、召し上げられました。ただ、信長は茄子への礼を全く言わずほとんど無視したらしいですね。
そして改めて今度は、平蜘蛛釜を差し出せと言われて久秀が、キレたと面白く言われてますね。