
落とし掛けての外に打った釣り舟の折れ釘
(数寄屋建築に詳しい方の御助言を期待しています)
●原文
「又、床に掛ける釣り舟の折釘も落とし掛けの外に打也、(以下略)」
●大意
また、床に掛ける釣り舟花入を釣る折れ釘も落とし掛けの外に打ちました。「内から釣って、どこから下がっているのか判らない様な釣り方は操りの様で良くない」と言われました。
●私の意見
これにはこの頃の茶室状況が本当のところ良く分からないのでなんとも言えませんが、少なくとも復元や現状における数々の茶室を見る限り床の間の内側に釣り舟用の折れ釘が打ってあるのが殆どだと思います。
もし、この記述が正しいとするなら、釣り舟は床の間の落とし掛け外側と言うから、今の床の間の作り方からすると、下の畳に接する床框よりも、畳部屋の方に折れ釘が打たれる為、当然の事ながら釣り舟も畳の方に出てくる事になります。
つまり、客が床を鑑賞する為膝前に扇子を置いたらほぼ真上に釣り舟くるイメージを想像いただければよろしいかと。。
変ですよネ?