コロナ時代の茶の湯稽古
ウィズコロナ と 茶の湯 について
先日、ある茶席にて薄茶をいただきましたが、薄茶椀は今までとおりの「共用」でした。
正直なところ、内心ためらいがありました。
コロナのワクチンが早く求められるところですが、それでも罹患しないということではありませんので
コロナとの共生が必要な時代になったと考えられます。
茶の湯の名誉のためにも、茶の湯の場から感染、クラスターは出したくないのは全茶の湯者の一致する思いだと思います。
従来、正式な茶席では濃茶での一椀の茶の「飲みまわし」が「ならい」となっていましたが、これからは別々に飲むことになるでしょう。
緊急事態宣言も解除され、「Go To キャンペーン」なるものも、世間の戸惑いがある中実施される昨今、日々のお稽古における流れとコロナ対策について私なりに考えてみました。
お稽古の前に手指の消毒やマスクは必須と思いますが、人は手に結構な汗をかきますので、本来ならゴム製など汗を通さない手袋が必要だと思います。
以下、手袋、マスクを前提に考えてみました。
●茶碗や菓子器など、他人と触れ合うものはできるだけ共用しないようにする。
(客の立場で感染の原因になりそうなもの)茶碗、菓子器、菓子を取り上げるときの黒文字、拝見物の薄器、茶杓(茶入、仕覆)
茶碗は完全に別々が望ましいですね。菓子器はできるだけ避け「銘々皿」を推奨したいと思います。
拝見物を扱う場合のことを考えると客も手袋をしたほうが良いと思います。
(亭主側)返った茶碗の清めで使う茶巾は席一回使い切りで消毒の必要があるでしょう。建水もゆすいだ際に菌が入ることが想定されので、席ごとに十分洗う必要がありますね。
客それぞれに使った茶碗も同様です。
●以上を自分なりにまとめると、稽古の際
マスク、手袋着用。菓子器で出る場合があるので「黒文字」持参。個別の(一人限定)稽古であれば茶碗持参も良いかもしれません。濃茶の飲みまわしであれば、パスさせていただく。
その他 茶事について
前述のほか、菜箸を扱うなら手袋、千鳥の盃はムリ。
まずは、こんなところでしょうか。。。2020/07/15 藤庵
付記)7月8日付 教授者向け通知も参考にしています
参考