茶湯一会集より - 藤庵の日記(茶の湯その他) teaceremonytouan

一椀のお茶を通して直心の交わりをいたしたいと願っています。手持ちの茶道具のほとんどは手づからのもので名物とか高価な道具はございません。丿貫の様な極侘びの茶です。お楽しみいただければ幸いです。ブログの記事には茶の湯の他日々の事など自ら記録として書き留めている事柄もございます。

プロフィール

藤庵 teaceremonytouan

Author:藤庵 teaceremonytouan
茶の湯に関係することを主に書いてます。
「茶の湯は総合芸術」と言われますが、その意味は、僕はいろんな書画、陶芸工芸の貴重な作品をありがたく使用させていただいてるという謙虚な姿勢が必要だと思います。
このほか、自作の日本画や工芸作品、またアクアリウムなども掲載しています。

最新コメント

- コメント

茶湯一会集より

茶湯一会集(井伊直弼)より
私の印象に残る文をのみ記す
●利休こたえに、「年中毎会の内、品替えたるばかりを御書き抜き候事、心得ず候。」 

●掃除は数寄者の常行にして怠るべからず。石州へ土州門入のみぎり先ず第一に掃除の致しようを教えられしとなり。
●敷松葉(中略)枯葉の色良きを選びよく洗いて薄く撒くべし。(中略)ただし露地に松樹なくば松葉敷く事なし。石州は小松にても露地に植えたるがよろしと申さるる也。


●花は有為転変・飛花落葉を観ずる事なれば、あながち珍花を賞するにあらず(中略)花店などにある切り置きの花は、とても席上へは出されぬ事也。


●山国の客へは山物を出し海国の人には海品を以ってもてなし(中略)珍しきを出すをよしと思いて東国の客に西国の品出すは大いなる僻事也。料理のひねりは客の迷惑。


●座着の事は、左勝手の席なれば着座の右の方を正客とし、左へ順に居並び(中略)他流に、床を持って上座を定むるは、大いなる僻事也。床には上座床下座床勝手床の三床ありて、床に付き上座とは成し難きを知るべし。


●懐石は古来残さず食べ仕舞うが法也。然るに当世は、有り余る程出すをもてなしの様に思い、客も懐中弁当など言うもの持参、是へあまりを入れ帰る事となりたるは、誠に道の下手たる也。


●(後座)古来の説に、風炉先窓簾を、茶碗へ茶を入れんとする時人に言いつけて外させると言う事有り。この説あまりに巧みにして風情無く、その上、亭主一人にて働き難きは侘び者の行あらず。茶事の本意に背く事なれば当流には決して致さざる事也。
●(濃茶の後)披きの間又は鎖の間など言いて、濃茶すみ、別席へ移る事専ら当世茶家諸流きある事なれど当流は草庵の古規を守れば一日一席にして別席へ移る事はかつてなし。休師(利休)時代にさえ、早く崩れんとせしを堅く誡められし事古書に見えたり。


●独座観念 主客とも余情残心を催し、退出の挨拶終われば客も露地を出るに、高声はなさず静かにあと見返り出て行けば亭主は尚更のこと客の見えざるまでも見送る也。中潜り猿戸その外戸障子など、早々閉め立てなどいたすは不興千万(以下略)。