送出しについて - 藤庵の日記(茶の湯その他) teaceremonytouan

一椀のお茶を通して直心の交わりをいたしたいと願っています。手持ちの茶道具のほとんどは手づからのもので名物とか高価な道具はございません。丿貫の様な極侘びの茶です。お楽しみいただければ幸いです。ブログの記事には茶の湯の他日々の事など自ら記録として書き留めている事柄もございます。

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藤庵 teaceremonytouan

Author:藤庵 teaceremonytouan
茶の湯に関係することを主に書いてます。
「茶の湯は総合芸術」と言われますが、その意味は、僕はいろんな書画、陶芸工芸の貴重な作品をありがたく使用させていただいてるという謙虚な姿勢が必要だと思います。
このほか、自作の日本画や工芸作品、またアクアリウムなども掲載しています。

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送出しについて

茶事の最後での送り出しについて
躙口の有る茶室で茶事をする事も少ないようで、なかなか「送出し」の体験をされる事が実際は少ない様です。



 教授者講習会でもお話はございますが。。。
確か手近な本でも見たはずだけど。。。どこに書いてあるか忘れていたのをようやく思い出しました。



 堀内宗心宗匠の「茶事を学ぶ」165ページでした。



概要

客は一人ひとり躙口から席を出て露地に降り立ちます。

そうして最後の客が躙の戸を締め切りますが、この時客は直ぐには茶室を離れずにその付近に待っております。

 (一方)亭主は、一度茶道口から水屋に下がって静かに客の動静に心を澄ませて待っておりますが、やがて躙口が締め切られた音を聞きますと再び席に入り、躙口を開いて客を見送りに出ようと致します。



この時、あらかじめこのこと有るを知って待っております客一同が躙口近くで亭主の見送りを固く辞し、亭主を露地へは出させない様にいたしますので、亭主もやむなく客に従って、ここで主客一礼して躙口を締め切って別れます



そうして亭主はそのまま茶室にこもって最後の見送りをすることになります。 







茶事では、最初も「手がかり」が開いていれば中に入って宜しいという意味と同様に、送り出しも無言で行われるのに一つの美学が存在すると思います



 この貴重な体験は、残念ながら、普段の稽古茶事では、亭主役、正客役その他全員で茶事の後片付けを行なったりする中ではその「送り出し」の「緊張感」を味わう事が出来きず、重ね重ね残念と思う次第で有ります。





こちらが、送り出し